ANA国内線【PR】
< 前のページ次のページ >
こんな時代だからこそ、困難を歓びに変えて。
先日、九州産業大学で催された建築家矢作昌生氏のレクチャーに行ってきた。

以前矢作さんの事務所で働いていた時なかなか建築の話をする機会も少なく、福岡にいても矢作さんのレクチャーを聴ける機会はあまりないので、今回とても楽しみだった。

あいにくの雨模様だったが、会場には他大学も含めたくさんの学生、社会人のオーディエンス。今年から九州産業大学の准教授に着任された矢作さん。これから開かれるレクチャーシリーズのプレイベントとして、矢作さんの自己紹介も兼ねたものだった。話のタイトルは「同時的デザイン思考~simultaneous design method 」。数々の実践のなかで培ってきた建築的思考が明快に表された2時間だった。

「あらゆる条件を飲み込んだ上で深度のあるものをつくる」この言葉こそ、矢作さんの真骨頂だ。とかく足し算的になりがちなデザインという作業を、出来るだけシンプルな手法で解くということ。「たくさんの条件が建築で同時に統合されること」を常に目指しているとのこと。元甲子園球児の矢作さんらしく、「目指すのはイチロー。どのような球でも自分が変化して打ち返す。」との言葉もあった。自分の手クセをどうやったら消せるか。プロセスは複雑化する。その時目指している同時的デザイン思考に立ち戻り、軸を見失わないようにすること。いつも頭を悩ませている問題だけに、ずっと頷きっ放しだった。

思えば矢作事務所に入所したての頃、それまでの住宅作品を色々と見せてもらった際、一つのさりげない所作によって建築が力を持つさまにとても感動したのを覚えている。その頃から現在まで、一貫した思考のもとに建築と向かい合って来られた矢作さん。それは、どんな困難な状況も歓びと感動の空間に変えて応えるということ。氏の姿勢を手本とし、数々の珠玉の言葉たちを自分なりに消化、吸収しこれからの仕事に活かしていきたい。

貴重なレクチャー、ありがとうございました。


# by wafumo77 | 2011-07-07 03:37 | 建築 | Trackback | Comments(0)
< 前のページ 次のページ >